新入生 [学科のあれこれ]

新入生のガイダンスが始まりました~
朝から新入生の一人ひとりに学生証を手渡しで渡しました。
私の「おはようございます!」の挨拶に、笑顔で挨拶を返してくれる学生や無反応な学生・・・。
時間ギリギリになって走ってくる学生と、まー様々でしたが、一応、医療資格を目指すために入学されたのですから、これからの4年間頑張って頂きたいものです。

でも私のいる学科は、定員を上回る多くの学生が入学してきました。
このライセンスは一般の方々からすれば、かなり知名度は低いはずです。
就職難の影響とTV放映された『医龍』の最終回の影響なのかな?
(聞いた話では、医龍の最終回でかなり活躍していたらしいです・・・)



昔話になりますが、私は以前、ある病院の3次救急救命センターで仕事をしていた事があります。
救急車で患者さんが運ばれてくると、直ちに初療室で必要な処置をするのですが、PCPS(経皮的心肺補システム)などを使用しない限り、私のライセンスでは出番がありません。
しかし、患者様がICU(集中治療室)へ移ってから本領発揮となります。

救命センター専用のICUは30床。
当時は、人工呼吸器のセッティングはもちろんのこと、慢性腎不全の急性増悪、急性腎不全、薬物中毒、広範囲熱傷に対する血液浄化や、急性心不全に対する補助循環などの業務を行っていました。

2001年の統計ですが、スタッフは私を含めて4名で血液浄化と補助循環を行った患者数は延べ84名。血液浄化の施行回数は延べ812回、補助循環は延べ40回。
基本は日勤のみですが、急患が来ると時間を問わずポケットベルや携帯電話で呼び出されます。
※自宅待機中の深夜2時頃や、早朝4時頃の呼び出しは、けっこうキツイ・・・

一旦、血液浄化や補助循環か始まると装置は24時間稼働する場合が多いので、患者様から装置が離脱するまでの間、私たちは4名で交代勤務体制を始めます。
日勤1~2名、準夜・深夜勤が1名、深夜明け1名。

スタッフ4名で1年間に350日出勤し、その中で200日ほど準夜&深夜の勤務をしていました。
もちろん、年末年始やゴールデンウィークなどの連休なんてありません・・・
一人あたりの残業時間は、平均で年間426時間(休日出勤分の代休を除く)ほど。
※残業が多いので、事務方は東京都から怒られたそうです。

今思うと、過酷な業務をしていたと思います・・・
医師不足、看護師不足が騒がれていますが、我々のライセンスも人数が不足しています。

今回、当学科へ入学された皆さんは、将来この様な業務に就く事を知らないでしょう・・・
しかし、入学した全員がこれから4年間の勉学に勤しみ、国家試験に合格し、医療の世界へ進んでほしいと願ってやみません。

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