国家試験に対する学生のモチベーションに対する複雑な気持ち。 [学科のあれこれ]

 唐突ですが、3月の上旬に国家試験があます。
 この国家試験は全180問(180点満点)のうち、60%(108点)以上の点数を取れば合格になります。全国の合格率は約80%、新卒者だけの合格率は約90%ですが、2回目受験の合格率は30%くらいまで低下します。
 そして、国家試験に合格すると、4月からは医療従事者や医療機器メーカさんとして働くことになります。

 ところで、本学の4年生は週2回の模擬試験に奮闘されており、今までに模擬試験を14回ほど行っています。しかし、今年度は正答率60%を超えられない学生が多く感じています・・・。


 成績不良者に対しては4年生の担任が面談を行っていますが、事情を聴取したところ次のような意見が多いことに驚きました。

・苦労をしてまで国家試験に合格したいとは思わない。
・病院の仕事に興味が無い。
・大学を卒業して、直ぐに働きたいとは思わない。
・モチベーションがあがらないので、模擬試験以外に勉強をする気が起きない。



 何とも情けない理由ですが、私が教員の立場として申し上げるならば、
 クラス一丸となって全員合格(合格率100%)の方が、卒業する彼らにとっても励みになり、学園の宣伝効果にもなりますので、まさにWin-Win。全員合格を目指して頑張ろうよって感じです。


 一方で、病院で勤務をした先輩の立場から申し上げるならば、以下の理由により無理して全員合格でなくても良いと思っています。

・合格率90%の国家試験に合格できない方、つまり、国試程度の知識が身につかない方は医療従事者になってもらいたくない。

・国家試験程度の勉強が頑張れない人材は、要らない。
 ⇒ ここ一番というときに頑張れない方とは一緒に働けない。

・国家試験の受験費用は3万円強なのに、合格を目指せない姿勢が許せない。
 ⇒ きっと、私学に入学できる学生はお金持ちなのかもしれません。3万円を稼ぐのが、どれだけ大変なことなのか知らないのかな。


 以前、授業で、ネガティブに「やっぱり」って言われる人生って辛いよ。って話したことがあります。
 「努力」をしていた学生が、もし結果がダメだったとしても「やっぱりダメだったのか」なんて言う人はいないと思うのです。ただ、「やっぱり」って言われる学生は、今までの行動に対して何の信頼も期待もされてこなかった証になります。さらに、これからの行動に対しても何の信頼も期待もされない人生って、辛いと思いませんかって。

 才能があれば別ですが、人って「努力」をしている人に惹かれると思うのです。
 まー必ずしも「努力」すれば「良い結果」に繋がるとは限りませんが、少なくても「努力」をしなければ「良い結果」にはなる確率が低いと思うのです。
 そして、必ずその「努力」を見ている人がいて、それを評価をしてくれる時が来ると思うのです。
 ただし、「正しい努力」をしないとダメですけどね・・・。


まー何はともあれ、ここ1カ月が正念場ですかね。何とかして学生のモチベーションをあげさせなければ!


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